読みもの

表紙に戻る

スタッフコラム

バイヤー日記 vol.19
2017.02.27

バイヤー日記 vol.19

宮﨑香里(レディースバイヤー)

宮﨑 香里(レディースバイヤー)

学生時代よりグリーンファッションに関心を持ち、天然染色やオーガニック素材を中心としたデザインを研究。
バイイングのほかに、レディースのスタイリングも担当し、かぐれオンラインショップにも度々登場。
現在は冷えとり靴下をはじめ、オリジナル商品の企画にも携わっている。

https://instagram.com/miiiiiiikaori/

そろそろ春のあたたかい日差しが恋しくなってきましたね。
日中は軽めのアウターで出かけることも増えましたが、夜になるとまだ寒く、後悔することもしばしば。お洋服選びが難しい時期でもありますね。

そんなときは、日用品に目を向けてみてはいかがでしょうか。
かぐれでは年に4回「季節とくらす」というイベントを行っています。シーズンに合ったお洋服はもちろん、生活雑貨や食品などもあわせてご紹介しています。

「季節とくらす」イベントの際にいつもお世話になっているのが、松野屋さん。
創業1945年、天然素材を中心とした生活雑貨を取り扱う荒物問屋です。

  • 松野屋
  • 松野屋

“荒物”は、最近では耳にすることが少なくなったかもしれませんが、手仕事でつくられたほうき、ちりとり、ざるなどの簡単なつくりの日用品を指しています。
民芸品と同じように人の手で作られたものではありますが、より日常使いがしやすく、自分の暮らしにあったものを選ぶ楽しみがあります。

  • 松野屋
  • 松野屋

初めてショールームに伺った際も、商品の種類の多さに圧倒されてしまいました。
ブラシ一つとっても、丈夫な馬毛と竹で作られたものはサッシの掃除やコンロまわりをゴシゴシ磨くのに最適ですし、パキン(メキシコ産の植物繊維)を束ねたブラシは適度な柔らかさで、フライパンの汚れがよく取れそう!……など、用途を考えるとわくわくしてきますね。
「ベストでもベターでもなく、ナイスなものづくり」という松野屋さんの言葉はまさしく荒物にぴったり。気兼ねなく使えて、ちょっと味のあるアイテムがたくさんあります。
個人的には「ちょうどいい」とか「親切」なものに惹かれることが多い今日この頃。毎日都会であわただしく過ごすなかで、ある程度の耐久性があり、実用的なものはとても頼りになりますよね。(もちろん、繊細でちょっと世話の焼けるものも大好きなのですが!)

先日とあるイベントに松野屋さんが出展されていたので、ごあいさつに伺いました。とても大きな会場にたくさんのブースが並んでいるので、目当ての場所を探すのも一苦労。

そんなにぎやかな会場の中、ブースの近くで社長の松野さんが曲げわっぱのお弁当箱を広げて休憩されているのを見て、なんだかほっこりとうれしい気持ちになりました。

手仕事でつくられたお気に入りの日用品は、使うたび、手入れをするたびに愛着が湧いてきます。小さなことかもしれませんが、身に着けるもの、使うもの、一つひとつを丁寧に選ぶことで、それらが次第に自分の一部のように感じられ、持っているだけで安心感が生まれるような気がしています。

そんなものと、かぐれのお店で出合っていただけたら、とてもうれしく思います。


かぐれ