オリジナルコスメ

渡辺:

では、そんな中でかぐれのスキンケアシリーズはどんなものが出来上がったでしょうか。

小松:

私は仕事で、千人以上の方のカウンセリングをやってきましたけれど、みなさんがおっしゃることって、私がこれまで感じてきたことと全く同じなんですね。肌に悩みがあって、病院に行っても良くならなくて……、そして私のところに来て下さって、食やスキンケアを改善をしてとっても良くなった、という方もたくさんいらっしゃるんです。現代女性が使っている化粧品を見れば、そりゃ肌に負担がかかるだろう、というものばかりなんです。食を変えるのはなかなか大変だけれど、化粧品を変えるのは、買い替えて使うだ

けですから、わりと簡単に出来る改善方法だと思うんです。
現代女性は、とかく「アンチエイジング」を求めるけれど、先程も言ったように、まず必要なのは肌を鎮静させること。みんな肌が風邪をひいている状態なのに、アンチエイジングばかりやっている場合じゃないんです。乱暴な表現ですが、具合が悪いのに焼肉ばかり食べているみたいなもの。

渡辺:

なるほど(笑)。

小松:

本当に必要なことから始めなければね。風邪を治すには、睡眠や安静が必要ですよね。食事も消化の良いものを摂るはずです。だから肌にも、まず癒しが必要なんです。そこで、かぐれの化粧品は「癒し」の成分が多く含まれています。炎症を抑えるエキス類や、肌の再生能力を高めるような成分です。そして、その上でエイジングケアに効果的な成分も入れて、現代の肌荒れに悩む30代以降の女性に対応するスキンケアシリーズになっています。「癒し」と「エイジングケア」のバランスが取れていて、現代女性に必要な2つの要素を、どちらかに偏ることなく、うまく兼ね備えていますね。
それから、日本人の肌に合うように作っています。文化、環境、季節など、日本人特有の肌質というのは必ずあるんです。ヨーロッパはナチュラルコスメが充実しているけれど、気候も水も肌質も日本とは違うでしょう? そういった部分で、スキンケアラインは、日本人に向かないものもあると思います。だから、日本古来から使われてきた原料……たとえば、ヘチマ、ゲットウ、コメ、モモの葉、ビワ葉など、日本人の肌に合いやすい原料をブレンドして使うことで、身体に自然に馴染みやすく、効果的に使えるものが必要だと思ったんです。ですから、こういった成分をたくさん使うということにはこだわりました。

渡辺:

そうですね。完成度はいかがですか?

小松:

私的には……かなり高いかな!

渡辺:

私もそう思います!

小松:

というか思いのほか良くなってしまったことにびっくり!(笑)

渡辺:

(笑)

日本古来から使われてきた、ヘチマやゲットウ、コメ、モモの葉、ビワ葉などをブレンド。

小松:

これまで色々なブランドを見てきて、ナチュラルコスメにはやはり限界があるかな、と 思っていた部分があるんです。特にクリーム類は、ナチュラルコスメには苦手な分野だと思います。様々なブランドをお客様にご紹介しても、べたつく、浸透しない、その割に乾燥する、というご意見が多くて。だから、かぐれのクリームを開発していく中でも、何度も試作を繰り返し、自然原料だけで納得のいくクリームを作るのは難しいのかな、と諦めかけた時もあったんです。

渡辺:

はい……。クリームは一番難航しましたね。

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