holistic beauty life

第17回 KAGURE holistic beauty image models SPECIAL TALK 2 高谷 絵里香(農家)

第17回 KAGURE holistic beauty image models SPECIAL TALK 2 高谷 絵里香(農家)2014.11.24

KAGURE holistic beautyのイメージモデルを務める女性たちのもとを、かぐれショップディレクター・渡辺敦子が訪れ、これからの女性像とライフスタイルについてインタビューする特別企画の第二弾です。
岡山県蒜山で、農薬と肥料をつかわない自然農法で農家を営んでいる「蒜山耕藝(hiru zen kou gei)」の高谷絵里香さんにお話を伺いました。
蒜山耕藝のWEBサイトには、こんなことばがあります。

藝とは語源によると、人間が植物を植え、食べものをつくる姿。
田畑は自然と人間の接点。
美しい風景のもとに、美しい作物が育ち、美味しさとなります。
そして、私たちは美を求めて田畑を耕します。
原点である「藝」に思いを込めて。

ほんとうの美しさと健やかさを提案するKAGURE holistic beautyの理念とも通じるその思い。実りのときを迎えた豊かな蒜山の自然風景とともにご覧ください。

高谷 絵里香 プロフィール画像

プロフィール

高谷 絵里香(農家)

2011年夏、岡山県の蒜山(旧中和村)に移住。桑原広樹氏、夫の高谷裕治氏とともに「蒜山耕藝」という屋号で農家を営む。

website:http://hiruzenkougei.com/
blog:http://hiruzenkougei.com/column

  • 高谷 絵里香さん撮影写真
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  • 高谷 絵里香さん撮影写真
  • 高谷 絵里香さん撮影写真

土地と季節に合い、自分たちが食べたいものをつくる

渡辺:まずは、絵里香さんが今の暮らしにいたった経緯を教えていただけますか。

絵里香:鎌倉で暮らしていたときに、自然栽培の作物と初めて出合って、その考え方にすごく惹かれたんです。畑や田んぼの作物のつくり方ももちろんなのですが、人間の生き方に通じるというところにすごく興味をもちました。夫婦で同時にはまっていき、農家さんのところで畑を通じて実際に学びたいと思い、1年間研修に入らせてもらいました。

渡辺:ご夫婦一緒にですか?

絵里香:はい。仕事を辞め、鎌倉から農家さんがいる千葉に移りました。そのときは、あとのことは何も考えておらず、農家になるとも思っていませんでした。

渡辺:そうなんですか。

絵里香:研修を1年弱経たあと、そのまま千葉でとりあえず自分たちの畑をやってみようと思い、土地を借りたのが2011年の2月くらい。そして3月に東日本大震災が起こりました。畑の土を調べたりしながら、このまま千葉で続けるべきか、どこかに移るべきか、とても悩みました。でも私たちは新規就農で、動ける選択肢があったので、悩んだ末に動こうと決めました。元々農家の出身だったらまた違う選択をしていたかもしれません。

渡辺:そうだったのですか。震災が大きな選択をもたらしたんですね。

絵里香:本当に大きな転機になりました。それで、様々な土地を見て回り、岡山が気に入って7月末に移住しました。

渡辺:岡山には、かぐれもお世話になっているパン屋タルマーリーさんや、ものさし作り講座講師の保坂道子さんなども移住されましたね。

絵里香:そうですね。同じ価値観の人々が近くにいることはとても心強いです。

渡辺:岡山で専業農家になり、「蒜山耕藝」という屋号をつけ、一つのブランドとして営んでいますが、3人のメンバーで、どんなふうに進めているのですか?

絵里香:私たちのベースにあるのは「土地と季節に合い、自分たちが食べたいものをつくる」ということです。そうすると、つくるものは自ずと答えが出るんですよね。

渡辺:販売はどうしているのですか?

絵里香:直接メールで注文をいただいて発送するというのがメインで、卸はほとんどしていません。とれるものが少ないというのもあるのですが。

渡辺:お客さまとはどのように出会いましたか? 初めは知り合いの方がやはり多かったのでしょうか。

絵里香:それが知らない方ばかりなんです。2012年の春から農業を始めて、私たちも最初に買ってくれるのは知り合いがほとんどだろうと思っていました。でも、ずっとお世話になっているデザイナーの前崎成一さんに、つくっている過程をブログで発信するようにアドバイスをいただいて。作物ができたときに売ろうとしても、売ることばになってしまって、本当に伝えたいことが伝わらない。でも、きっと私たちのものづくりに共感してくださる方がたくさんいるはずだから、と。それで、私たちも心を込めてブログを綴っていたら、本当に多くの方が見てくださっていたみたいで。

渡辺:わぁ、うれしいですね。

絵里香:はい。リピーター率も高くて、お米を買ってくださった方が、次は野菜や加工品も買ってくれて。ありがたいです。

渡辺:そういったお客さまと直接会える場所が、この冬にできるんですよね。

絵里香:はい、「くど」といいます。くどは、台所であり、加工場であり、お店でもある場所。私たちは農家ですが、食卓や台所を一番大切に思っていて、お店というよりも、自分たちの食卓、台所に来ていただく感じです。

渡辺:オープンな台所、いいですね。もともとそういう場所をやりたいという計画はあったのですか?

絵里香:自然発生した感じですね。作物を買える場所や見学のお問い合わせが増えて、でもすべてに対応していると作業している時間がなくなって本末転倒になってしまうので、日にちを決めてオープンする場所をつくろうって。やっぱりこの土地がすごく好きだから、みなさんに見てほしいという思いもすごくあるんです。

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2014年12月、蒜山耕藝の作物に出会える場所、私たちの食卓を一緒に囲んでもらえる場所が生まれます。
私たちの食卓「くど」 〒717-0513岡山県真庭市蒜山下和1418-2 TEL 0867-45-7145
http://hiruzenkougei.com/p488