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第5回 後藤 美津惠(育爪サロン ラメリック代表)

第5回 後藤 美津惠(育爪サロン ラメリック代表)2012.06.06

My Beauty Theme

「心身を鍛える」

第5回目は、かぐれでも定番人気のネイルケアグッズを開発・販売している「育爪サロン ラメリック」代表・後藤美津惠さんの登場です。カラーリングやジェルネイルなど化学的な方法は一切用いず、地爪を健康で美しい状態に育てる「育爪」を提唱している後藤さん。かぐれでは以前ワークショップを開催し、そのメソッドはスタッフはもちろん参加者の方にも大好評、その後も実践しているという声をよく頂きます。
今回は、こだわりのライフスタイルと合わせて、育爪が生まれた経緯、そして爪に悩みを持っている方へのアドバイスも伺いました。

後藤 美津惠 プロフィール画像

プロフィール

後藤 美津惠(育爪サロン ラメリック代表)

1993年大阪にラメリックを開業。2003年化学物質過敏症を患ったことをきっかけに、爪の外側を飾るのではなく、内側から育てるというコンセプトで「育爪」を提唱し、現在は、大阪・梅田店、東京・自由が丘店、吉祥寺店の3店舗を展開。

blog:http://www.lameric.jp/cgi-bin/lameric/siteup.cgi?category=3&page=1
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病気になったおかげで生まれた「育爪」

現在の後藤さんのライフスタイルを語るには、「化学物質過敏症」という病気が切っても切り離せません。KAGUREシリーズのプロデューサーである小松和子さんも患っているこの病気は、慢性または大量の化学物質に曝露された後、極めて微量の化学物質に過敏反応し、多岐にわたる症状を示す疾患です。後藤さんの場合は、10年以上仕事で触れ続けていたネイルカラーの有機溶剤が原因で、免疫不全によるひどい症状に悩まされるようになりました。

大好きな仕事を辞めるか、健康を捨て仕事を続けるか……つらい選択を迫られ、4日間泣き明かした後藤さんに突然生まれたひらめき、それがカラーリングなしで地爪のケアをするお手入れ、後の「育爪」だったのです。カラーリングをやめると、それまであった縦筋や色素沈着、二枚爪などのトラブルがなくなっていき、さらに正しいケアを実践していくことで、どんどん丈夫で美しい爪に生まれ変わっていきました。それがメソッドとして確立され、現在多くの方に支持されています。 「育爪は自分が病気になったおかげで生まれたもの。神様から与えられた任務を行っている感じです」今となっては、病気になったことに感謝し、自分の人生を生きていると感じられるようになったと語る後藤さん。しかし、そこに至るには大変な道のりがありました。

「化学物質過敏症になった頃は、半年程38℃台の熱が続いて息苦しく、寝ても寝ても眠い毎日。そんな中、漢方医のすすめで食事を変えてみました。アレルゲンになるものを消化・吸収するためには、体内の消化酵素がたくさん使われます。私の場合は、ネイルカラーに含まれるトルエンの中毒だったため、トルエンを解毒するために人より多く酵素を使っており、普通の食事ではとても疲労する身体になっていると言われました。それで、肉、魚、卵、乳製品などの動物性食品、油、豆類(味噌、醤油は可)をやめて、野菜と白米だけを3食摂りました。野菜も、アクの強いものは解毒できないので避けました。お茶、コーヒー、お菓子、パンなども食べません。それを継続して10ヵ月程経ってからやっと熱も下がり、息苦しさがマシになってきたんです」

健康を取り戻すため、ストイックに自己管理を行った数ヵ月。徹底したおかげで、今は自分の身体と相談しながら、色々なものを食べられるようになりました。最近は、身体だけではなく心の健康に興味が湧いているそうです。

「以前は、体調不良期間が長かっただけに、健康は心でどうにかなるものではないと思っていました。しかし最近は、たとえ生まれ持った遺伝的な体質だったとしても、心のあり方次第で変えられることもあるのでは、と思うようになったんです。それ以降身体はもちろんですが、心も日々鍛えるようにしています。1日を振り返り、その日自分がやるべきことができたかどうかを確認する。小さなモヤモヤがあればきちんと向き合い、ストレスを溜めないことを目指しています」

心を鍛えるというと難しく聞こえますが、特別なことではなく、自分の心としっかり向き合う時間を毎日作るということ。もちろん時にはつらい日もあるかもしれないけれど、それによって見えてくること、感じられることがきっとあるのですね。