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大橋弘写真展「風がつくるもの」


大橋弘写真展「風がつくるもの」

「風がつくるもの」

2015年2月20日(金)─3月1日(日) かぐれ表参道

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『壺中の天』と題した写真展が吉祥寺のヒトトで開催されたのは2014年の6月から7月、湿気のまとわりつくような初夏のこと。案内には、「かつて壷や甕にはいのちを再生する力があると信じられていた。『壺中の天』とは、『壷の中に、仙人のすむ別天地がある』という中国の故事に由来することば」という導入文。まさに、微生物がうごめく壷の神秘を感じやすい湿気た夜に、期待を膨らませて会場に向かいました。展示されていたのは、見事に美しい、生命力にあふれた壷の中です。

これらの写真は、雑誌『サライ』で「もうひとつの旬」というシリーズで連載されたものです。地域に息づく確かな伝統食を、注意深く探し出し、鮮やかに著したのは睦田幸枝さん。睦田さんの類まれなる嗅覚と、古文書まで遡る調査力によって裏付けられたこのシリーズは人気を博し、後に2冊の本にまとめられました。写真は大橋弘さん。「とにかくうまいんだ」と笑いながら話す目の奥が「そしてまちがいなく美しい」と言ってキラリと光ります。作業場は汚いから撮らないでほしいと言った職人さんたちも、出来上がった写真を見てその迫力に固唾をのんだと言います。

今回の『風がつくるもの』は「もうひとつの旬」の中から、風に干してつくられているものを集めて展示します。寒い風も、旬の素材の活力を閉じ込めるには有用です。このような、数百年から、古くは1000年もの歴史のある伝統食は、先人たちの長年にわたる経験と知恵が受け継がれて残されたものです。たくさん収穫した野菜や鮮魚を、その地の風土を生かし、天候や微生物の力を使って新たな食を生み出す技術は、現代の冷蔵や保存料には取って代えられない価値があります。後継者が絶え、作られなくなってしまう伝統食も多い中で、少しでもたくさんの人に、かくも美しくおいしい世界を知ってもらいたいと思います。

展示されている写真のうちのいくつかは、ヒトトの会場で実際に召し上がることができます。冬の乾いた風とともに、祖先の知恵の尊さと、日本の風土を感じていただけたら幸いです。
最後になりましたが、共同開催の機会をくださったオーガニックベースのみなさまに感謝を伝えるとともに、この展示を実現できる喜びを分かち合いたいと思います。

かぐれ ブランドプランナー
渡辺敦子

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【詳細】
会期:会期:2015年2月20日(金)~3月1日(日)
会場:かぐれ表参道 accessmap

【同時開催】
会期:2015年2月4日(水)~3月2日(月)
会場:食堂 ヒトト
時間:12時~22時(水曜日は展示のみ17時まで)
会期中 火曜日休み
http://www.organic-base.com/topic/wind/

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【プロフィール】
大橋 弘 (おおはし・ひろし)

写真家。日本各地に残る手仕事や伝統食をテーマにして写真を撮り続ける。写真集に、『1972青春軍艦島』(新宿書房)や『MOSS COSMOS苔の宇宙』(ダイヤモンド社)などがある。

URL:www.hiroshiohashi.com

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【期間中イベント】
大橋弘+陸田幸枝スライドトーク
2015年2月21日(土)17:30〜19:30
参加費:¥4,000+税(要予約)(つむぎやによる「風の谷のごはん」付き)
定員:20名
会場:かぐれ表参道店2階
当日はお酒やハーブティをご用意します。(キャッシュオン制)

2015年02月01日 企画展
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